「センスとは何か」を解決する一冊
「センス」って何だろう?
例えば洋服やインテリア、選んだお店などに「センスが良い」「センスが悪い」なんていう言葉を日常的に使うけれど、この「センス」って一体何だろうと思いませんか?
「センス」ってなんとなく“生まれ持った能力・感覚的なもの”で、芸術分野に関わる人達だけのものというイメージがありますよね。また、クリエイティブに関わる仕事をしていないから自分には関係ないという人も居るのではないでしょうか。
今回はそんな誤解を一掃する「センスってなんだ?」を解決する本を紹介します。
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紹介する本は「センスは知識からはじまる(著:水野学)」です。
タイトルに答えが書いてあるじゃないか!というツッコミが入りそうですが、“センスとはいったい何なのか” “どのように役立つのか”を、実例を元に分かりやすく紐解いている一冊です。
デザイナーに限らず何かを作り出そうとするとき、センスって必要になりますよね。作り手は扱う対象のことや手法などあらゆることを調べてから作成に入っていきますが、その過程で調べた知識が「センス」に大きく繋がっています。
では「自分は作り手としてセンスがあるのか?」「そもそもセンスとは何か」を自身に問いかけてみると、どう説明すればよいか、本当に自分は分かっているのかと迷うことはありませんか?
また、クリエイティブに関わる仕事や趣味を持たない方でも「センスがあること」というのは大切な事だったりします。
例えばビジネスシーン。「なぜ日本企業の製品にはセンスがないのか」と言われがちですが、そこにも大いに関係してきます。アイデアを考えるとき、企画を立てるときだけに留まらず、会社経営、会社存続までもセンスが必要で、経営者ほど「センス」を身に着ける必要があると言われている程。
有名どころの話をすると、亡きスティーブ・ジョブズは経営者であり、とてもセンスのあるクリエイティブディレクターだったことは誰もが知っていることです。もし経営のことしか知らなければ現在のアップルのようなデザインの製品は出来なかったと言われています。
企業の美意識やセンスによって良いサービスや商品を生み出すこと=(イコール)企業価値となり、それは唯一無二のブランディングへと繋がっていくのだな、と考えさせられます。
さて、そんなことを言われてしまうと益々
「センス」って何!?
自分も「センス」が欲しい!!
となるのですが、実は「センス」って誰にでも得ることができます。ひいてはクリエイティブに関わらない人にも身に付けられるのです。
なぜ身に付けられるのか
どうしてセンスが誰にでも身に付けられるのかというと、センスは能力や良し悪しということではなく、「一つのスキル」だからなのです。
「どのようなスキルなんだろう?」と気になった方は読んでみることをおススメします。センスとは何か、どのように得て活用していくのか。クリエイティブ分野だけでなく、企画や経営アイデアにどのように関わっているのか。視野の広がりを感じさせてくれます。
モノづくりに関わる人はもちろんですが、「自分にはセンスなんてないや…」とあきらめている人にもぜひ読んで欲しい本です。
センスに対する認識が覆りますよ。
〈目次の紹介〉
- Prologue センスは生まれついてのものではない
- Part1 センスとは何かを定義する
- Part2 「センスのよさ」が、スキルとして求められている時代
- Part3 「センス」とは 「知識」からはじまる
- Part4 「センス」で、仕事を最適化する
- Part5 「センス」を磨き、仕事力を向上させる
- Epilogue 「センス」はすでに、あなたの中にある
気になるパートはありますか?
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