困った!困った!色々やらねば?

デザイン職あるある

 

パソコンでお仕事をしている専門職「あるある」だと思うのですが、自分の専門分野からかけ離れたものを要求されることはありませんか?

 

私の場合はグラフィックデザインを専門としているのですが、あくまで紙もの・紙面のデザイン。けれど世間一般ではそのような分類は関係なく、「パソコンできるんでしょ~、ホームページ作ってよ。デザインできるんでしょ!」となる場合が非常に多く、自分が何者であるかを逐一説明するのは大変だなぁ…と思っている次第です。

 

以前はウェブの分野に関わることと言えば、バナーやボタンアイコンを作るくらいでしたが、今では必要に迫られHTMLとCSSをかじり、レスポンシブに対応するためビューポートを設定し、ハンバーガーメニューを追加したりFTPいじったりするようになってしまったのですが、地続きの分野というのは境界が難しいですよね。(近年のWeb関係の需要が多さを実感しています)

 

 

ウェブ関係のお仕事の話が来たとき、私のような中途半端の者がやってもトラブル対応等が難しいのでいつもどうしようかと頭を悩ませています。知り合いに親しいWeb制作屋が居ればがいればそちらに投げるのですが居ないのでなおさら。

 

反対に、ウェブデザイナーの方がフォトショップで泣く泣くチラシを作っている、なんていう話もよく耳にしています。お仕事トレードさせてほしいところですね。

 

 

 

何も知らない方は「パソコンを使って仕事をしている=機械や操作が得意で何でもできる」「デザインの仕事をしている=見た目のことなら何でもできる」と思うらしく、本当にさまざまなことを言ってきます。

 

実録では、

「製図できるよね。そのイラストレーターってやつはCADとは違うの?」

「パソコン買ったけど使い方がよくわからない」

「家で印刷したいけど、家庭用プリンターはどれがいいの?」

「このスマホのこの機能使いたいんだけど。アプリってなに?」

「インテリア見てよ。デザイン詳しいんでしょ?」

「服どれがいいか見てよ。デザイン詳しいんでしょ?」

「店の外観見てよ。デザイン詳しいんでしょ?」

「パワーポイントでチラシ作りたいからパワーポイントの使い方教えてよ」

「ホームページに載せる内容ぜんぜん決まってないけど今すぐホームページが欲しい」

などなど。

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分かることなら答えてあげたいのですが、そうじゃないことは自分の本来の仕事の時間を削ることになるので、どうしてもやらなきゃいけない場合を除いて、出来ないことはきっぱり断るというのは大変大事なことだなと感じます。

一方、「なんだ、できないのか」みたいな残念な顔をして去っていかれるのも一抹の焦れもあるのですが。

 

最近では「デザイン」という言葉もずいぶん使われ方が広義になってきたなぁという印象を持っています。

 

一般的にはファッションデザイン 、建築デザイン、ウェブデザイン、インテリアデザインなど、美しく見せるための手法や意匠、形態といったものが想像されます。

しかし他にもライフスタイルデザイン、キャリアデザイン、空間デザイン、コミュニケーションデザインなど、本来は「設計」や「設定」といった言葉が付くものを「デザイン」と置き換えるようになりました。これは意味の転用でありデザインの本分を指すものではありません。

 

 

言葉の意味や使われ方というのは時代や国などで変化していくものなので、良い・悪いで図れることではないですが、こうなってくると「デザインってね、、」という話がますます通じづらいですよね。

横文字カタカナの仕事はただでさえメージだけが独り歩きしがちです。

 

誤解を与えないよう、自分の仕事はこれです!とすぐに分かってもらえるような言葉やツールを考えておかないとなぁと思っている次第。

 

みなさんのお仕事分野ではどんな「困ったあるある」がありますか?